Previous  Up  Next

Module Sys


module Sys: sig  end
システムインターフェイスです。
val argv : string array
プロセスに与えられたコマンドライン引数です。最初の要素はプログラムを起動するのに指定されたコマンド名です。それ以下の要素はプログラムに与えられたコマンドライン引数です。
val executable_name : string
現在実行している実行ファイルのファイル名です。
val file_exists : string -> bool
指定されたファイル名のファイルがあるかどうかテストします。
val remove : string -> unit
ファイルシステムから指定されたファイルを削除します。
val rename : string -> string -> unit
ファイル名を変更します。最初の引数は元々のファイル名で、2 つ目の引数は新しいファイル名です。
val getenv : string -> string
環境変数を返します。指定された変数がない場合は例外 Not_found を発生します。
val command : string -> int
与えられたシェルコマンドを実行してその終了コードを返します。
val time : unit -> float
プロセッサ時間を秒単位で返します。プロセッサ時間とは実行開始してからプログラムが使用した時間です。
val chdir : string -> unit
プロセスのカレントディレクトリを変更します。
val getcwd : unit -> string
現在のカレントディレクトリを返します。
val interactive : bool Pervasives.ref
初期状態でこの参照には、スタンドアロンプログラムでは false が、対話式トップレベルシステム ocaml では true がセットされています。
val os_type : string
Caml プログラムを実行しているオペレーティングシステムを返します。以下のいずれかです。 "Unix" (Linux や Mac OS X を含むすべての Unix), "Win32" (MSVC++ でコンパイルされた OCaml の MS-Windows), "Cygwin" (Cygwin でコンパイルされた OCaml の MS-Windows), "MacOS" (MacOS 9).
val word_size : int
Caml プログラムを実行しているマシンの 1 ワード単位を返します。32 か 64 です。
val max_string_length : int
文字列の最大長です。
val max_array_length : int
配列の最大長です。


Signal handling



type signal_behavior =
| Signal_default
| Signal_ignore
| Signal_handle of (int -> unit) (*シグナルを受けたときの動作
  • Signal_default: デフォルトの動作をとる (大抵プログラムを異常終了する)
  • Signal_ignore: シグナルを無視する
  • Signal_handle f: シグナル番号を引数にして関数 f を呼ぶ
*) 

val signal : int -> signal_behavior -> signal_behavior
シグナルを受け取ったときのシステムの動作を指定します。最初の引数はシグナル番号です。元々そのシグナルに指定されていた動作を返します。
val set_signal : int -> signal_behavior -> unit
Sys.signal と同じですが返値は無視されます。


Signal numbers for the standard POSIX signals. 


val sigabrt : int
異常終了
val sigalrm : int
タイムアウト
val sigfpe : int
算術例外
val sighup : int
コントロール端末のハングアップ
val sigill : int
無効なハードウェア命令
val sigint : int
対話式割り込み (ctrl-C)
val sigkill : int
終了 (無視できない)
val sigpipe : int
壊れたパイプ
val sigquit : int
対話式終了
val sigsegv : int
無効なメモリ参照
val sigterm : int
終了
val sigusr1 : int
アプリケーション定義シグナル 1
val sigusr2 : int
アプリケーション定義シグナル 2
val sigchld : int
子プロセスの終了
val sigcont : int
続行
val sigstop : int
停止
val sigtstp : int
対話式停止
val sigttin : int
バックグラウンドプロセスからの端末読み込み
val sigttou : int
バックグラウンドプロセスからの端末書き込み
val sigvtalrm : int
バーチャル時間のタイムアウト
val sigprof : int
プロファイリング割り込み
exception Break
Sys.catch_break がオンのとき、対話式割り込みがあったとき発生する例外です。
val catch_break : bool -> unit
catch_break は、対話式割り込み (ctrl-C) でプログラムを終了するか、例外 Break を発生するかを決定します。catch_break true で例外 Break を発生し、catch_break false でユーザ割り込みによるプログラム終了となります。
val ocaml_version : string
ocaml_version は Objective Caml のバージョンです。これは "major.minor[additional-info]" という形をした文字列です。major と minor のところは整数で、additional-info はから文字列か '+' で始まる文字列です。