6. The Objective Caml language

6.1. 字句
6.2. 値
6.3. 名前
6.4. 型式
6.5. 定数
6.6. パターン
6.7. 式
6.8. 型と例外の定義
6.9. クラス
6.10. モジュール型
6.11. モジュール式
6.12. 翻訳単位

前書き

このドキュメントは Objective Caml のリファレンスマニュアルとして書かれています。 言語構成をのべ、それについて文法の詳細とセマンティクスの簡単な説明を与えています。 例示などはないのでチュートリアルには不向きです。 Caml についてある程度の知識があることが前提になっているので注意して下さい。

数学的な難しい話はありません。使われる単語は定義なしで直観的な意味で用いられます。結果として、型付け規則以外の数学的な背景は書かれていません (こちらが言語の完全な定義の部分ですが) 。

表記

文法は BNF のようなもので記しています。終端記号はタイプライターフォント (like this) で、非終端記号はイタリック体フォント (like that) で書かれています。角括弧 [...] はオプションを意味します。波括弧 {...} は 0 回以上の繰り返しを意味します。波括弧にプラスがついているもの {...}+ は 1 回以上の繰り返しを意味します。丸括弧 (...) はグループを意味します。