8.1 コンパイラの概要

ocamlc コマンドは、多くの C コンパイラと似たコマンドラインインタフェースを持ちます。 ocamlc はいくつかの種類の引数を受け取り、それらを順番に処理します。

リンカの出力は Objective Caml バイトコードインタプリタである ocamlrun コマンドで実行できるコンパイル済みバイトコードを格納したファイルです。 出力のファイル名を caml.out とすると、以下のコマンドで caml.out 中のコンパイル済みコードに引数として文字列 arg1 から argn を渡して実行します(詳しくは 10 章「ランタイムシステム(ocamlrun を参照してください)。

ocamlrun caml.out arg1 arg2 ... argn

多くのシステムでは出力されたファイルは以下のようにそのまま実行できます。

./caml.out arg1 arg2 ... argn

生成されたファイルは実行権限ビットがセットされていて、自力でバイトコードインタプリタを起動しようとします。