9.5 カスタムトップレベルの作成: ocamlmktop

ocamlmktop コマンドを使うと、起動時に前以て読み込まれるユーザーコードを格納した Objective Caml トップレベルを作成することができます。

ocamlmktop コマンドは引数として .cmo ファイルや .cma ファイルを取り、それらを Objective Caml トップレベルの実装のオブジェクトファイルとリンクします。 典型的な用法は次の通りです。

ocamlmktop -o mytoplevel foo.cmo bar.cmo gee.cmo

これにより、 mytoplevel という、 Objective Caml のトップレベルシステムにみっつの .cmo ファイルのコードを加えたバイトコードファイルが生成されます。 このトップレベルは直接実行することができます。次のように起動します。

./mytoplevel

これで通常のトップレベルループに入りますが、普通のトップレベルとは異なり、 foo.cmobar.cmogee.cmo のコードが既にメモリに読み込まれています。 これは、普通のトップレベルで

#load "foo.cmo";;
#load "bar.cmo";;
#load "gee.cmo";;
    

と入力したのと同じです。ただし、 FooBarGee モジュールは open されていません。 必要であれば、次のように入力してください。

open Foo;;