本章では Objective Caml の標準ライブラリで提供される関数について述べます。
標準ライブラリのモジュールは ocamlc コマンドによりユーザのオブジェクトコードファイルと自動的にリンクされます。
そのため、標準ファイル中のモジュールは、リンク時にコマンドラインで .cmo
ファイルを加えなくても使うことができます。
同様に、インタラクティブモードでも、これらのグローバルな定義は .cmo
ファイルをメモリにロードしなくてもトップレベルで使うことができます。
コアライブラリの Pervasive
モジュールとは異なり、標準ライブラリのモジュールは、コンパイルが始まったときやトップレベルシステムが起動したときにも自動的に open
されません。そのため、これらのモジュールで提供される関数を使うには修飾された識別子を使うか open
指示子を加える必要があります。