Module Filename


module Filename: sig .. end
ファイル名の操作

val current_dir_name : string
カレントディレクトリを表す名前(例えば Unix では .)。
val parent_dir_name : string
現在のディレトクトリの親ディレクトリを表す名前(例えば Unix では ..)。
val dir_sep : string
ディレクトリ区切り文字(例えば Unix では /)。
Since 3.11.2
val concat : string -> string -> string
concat dir file はディレクトリ dir にあるファイル file を表すファイル名を返します。
val is_relative : string -> bool
ファイル名が現在のディレクトリに対する相対パスであれば true を返し、絶対パス(例えば、 Unix であれば / で始まっていれば) false を返します
val is_implicit : string -> bool
ファイル名が相対パスで、カレントディレクトリに陽に相対的(Unix であれば、 ... で始るパス)でなければ true を返し、ルートディレクトリやカレントディレクトリへの参照から始まっていれば false を返します。
val check_suffix : string -> string -> bool
check_suffix name suff はファイル名 name が接尾辞 suff で終わっていれば true を返します。
val chop_suffix : string -> string -> string
chop_suffix name suff はファイル名 name から接尾辞 suff を取り除きます。 namesuff で終っていない場合の動作は未定義です。
val chop_extension : string -> string
与えられたファイル名から拡張子を除いたものを返します。 拡張子は、ピリオドから始まりディレクトリ区切り文字を含まない最短の接尾辞です(例えば .xyz)。

与えられた名前に拡張子がない場合には Invalid_argument 例外が発生します。

val basename : string -> string
ファイル名をディレクトリ名とベースネームに分割します。 concat (dirname name) (basename name)name と等価なファイル名を返します。 また、このとき(Sys.chdir を使って)カレントディレクトリを dirname name に設定すると basename name (これは相対パスになります)は Sys.chdir する前に name が表していたのと同じファイルを表すようになります。

引数が有効なファイル名でない場合(例えば Unix であれば文字列に NUL 文字が含まれている場合)の結果は規定されていません。

val dirname : string -> string
Filename.basename を参照。
val temp_file : ?temp_dir:string -> string -> string -> string
temp_file prefix suffix は一時ディレクトリ内の新しい一時ファイルの名前を返します。 一時ファイルのベースネームは prefix で始まり、次に適当に選ばれた整数、次に suffix と続きます。 省略可能引数 temp_dir には使用する一時ディレクトリを指定します。 デフォルトは Filename.temp_dir_name です。 パーミッションが 0o600 の(所有者のみが読み書きできる)空の一時ファイルが作成されます。 このファイルは temp_file が呼び出された時点の他のどのファイルとも異なることが保証されています。
Before 3.11.2 ?temp_dir 引数がありませんでした。
val open_temp_file : ?mode:open_flag list ->
?temp_dir:string -> string -> string -> string * out_channel
Filename.temp_file と同じですが、作成されたファイルの名前に加えて、そのファイルに対して(不可分に)開かれた出力チャネルを返します。 この関数は temp_file よりもより安全で、プログラムが一時ファイルを開くより前に他のプロセスによりファイルが変更される(例えば、シンボリックリンクで置き換えられる)危険がありません。 省略可能引数 mode にはファイルを開く際の追加のフラグのリストを指定できます。 Open_appendOpen_binaryOpen_text の組み合わせを指定することができます。 デフォルトは [Open_text] です。
Before 3.11.2 ?temp_dir 引数がありませんでした。
val temp_dir_name : string
一時ディレクトリの名前です。 Unix では、環境変数 TMPDIR の値か、設定されていなければ "/tmp" になります。 Windows では、環境変数 TEMP の値か、設定されていなければ "." になります。
Since 3.09.1
val quote : string -> string
ファイル名中のメタ文字をエスケープし、ひとつのコマンドライン引数として扱われるようにしたものを返します。 警告: Windows では、この関数の戻り値は、ファイル名を受け取るプログラムが Windows の標準の規約に従っていることを仮定しています。